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鯉の種類と特徴

初版 2005.11.27

《要約》

  • 鯉はコイ科を代表する魚で、真鯉・鏡鯉・革鯉・錦鯉など多様な品種がある。
  • 真鯉は細かな鱗を持ち、流線型の野生種と体高のある養殖種に分かれる。
  • 鏡鯉は大きな鱗が不規則に並び、革鯉はほぼ無鱗。いずれもドイツ鯉由来。
  • 錦鯉は観賞用に改良された日本の品種で、紅白・三色など多彩なバリエーションがある。

淡水魚の王様とも言われる「鯉」は、昔から日本人にとって身近で親しまれてきた魚です。分類上は「コイ科」の代表的な種類で、私たちがよく見かける淡水魚の多くも実はこの「コイ科」に含まれています。たとえば、オイカワ、キンギョ、ヒガイ、各種のフナ(キンブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ)、モロコなどがそうです。
このページでは、鯉の代表的な種類とその特徴について、写真とともにご紹介します。
 

真鯉(Common Carp)

 

真鯉(地鶏オヤジさん)

 
日本で鯉釣りといえば、この真鯉が中心です。全身に細かな鱗が美しく並び、「鱗鯉(うろこごい)」と呼ばれることもあります。写真のように背中が盛り上がって体高のあるものは養殖種とされ、逆に細長く流線型のものは野生種とされています。
とはいえ、現代では純粋な野生種を見かけることはほとんどなくなりました。
鯉の地方名はとても多いので、詳しくは「鯉の名前」のページもご覧ください。
 

鏡鯉(Mirror Carp)

 

鏡鯉(シルヴァンさん)

 
真鯉に比べて鱗の数が極端に少なく、側線に沿って不規則に並んでいる鯉を「鏡鯉」と呼びます。体型は丸みを帯びていて、全長に比べて体高があります。大きな鱗が不規則に配置されているため、日本人の目にはやや変わった印象に映るかもしれません。
この鯉は、ヨーロッパで品種改良された「ドイツ鯉」の一種です。
 

革鯉(Leather Carp)

 

革鯉(シルヴァンさん)

 
鏡鯉と同じくドイツ鯉の仲間で、ほとんど鱗のないものを「革鯉」と呼びます。食用にするために、鱗のない品種がヨーロッパで改良されて生まれたものです。
日本では革鯉そのものを見かけることはまずありません。というのも、日本に導入された際に在来の鯉と交配されたため、自然と鱗のある個体になってしまったようです。
詳しくは「ドイツ鯉の来日」のページをご参照ください。
 

錦鯉(Koi)

錦鯉は、日本で観賞用に改良された品種で、そのまま“Koi”という名前で海外でも知られています。
2003年〜2004年に国内で流行した鯉の病気「KHV(コイヘルペスウイルス)」の“K”は、この“Koi”の頭文字です。
錦鯉にはたくさんの品種がありますが、代表的なものを以下に紹介します。
• 黄金系:全体が黄金色をしている品種です。
• 紅白系:紅と白の2色で構成された、最も基本的な品種です。
• 大正三色:紅白に黒を加えたもので、黒は胴体部分のみに入っています。
• 昭和三色:こちらも紅白黒の三色ですが、黒が頭や胸びれにも見られます。
 


参考文献
1)『魚の博物事典』 末広恭雄/講談社
2)『魚の社会学』 加福竹一郎/共立出版
3)山田 勲『図解早わかり 野ゴイづり入門』西東社