Record1500 / 機能・サイズ
写真は、Record1500とAmbassadur 6500 Carpmasterです。6500シリーズは私の中ではこれまで小さいリールと思っていましたが、Recordは圧倒的に小さいことがわかります。しかしよく見ると、スプールに関しては大きさの違いはあまりないように見えます。ではこの大きさの違いはなぜなのか、機能を比較して考えてみたいと思います。
Record1500(左)、6500 Carpmaster(右)
ギヤ比が2.75と小さいため、ハンドルが短くても軽くリーリングできます。またクラッチがないため、キャスティングをするとハンドルが巻き取り時と反対方向に回転します。クラッチは1951年にスウェーデンにおいて特許登録されていますので、それ以前に作られたこのRecord1500はダイレクトドライブ方式です。ドラグもないため、魚がラインを引き出そうとした時はハンドルを逆回転して対応するしかありません。さらに、遠心ブレーキがないので、キャスティングの際は相当注意しないとバックラッシュを起こしてしまうと想像されます。
以上の機能比較から、機能が少ないことは部品が少ないことにつながり、その結果現代のリールよりも圧倒的に小さくできていることがわかります。
次に、Record1500のサイズを調べましたので写真に示します。ノギスで測りましたが、四捨五入した整数で寸法を示しています。
ハンドル1回転の巻き取り長さを概算してみます。スプールの径がφ38mmなので、この90%の径のライン残量があるとすると、φ34.2mmになります。ギヤ比2.75を考慮すると、巻き取り長さは、3.42cmX3.14X2.75=約30cm/回転となり、Carpmasterの77cmに比べ、非常に小さいことがわかります。
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