組立に入る前に、グリースとオイルの使い分けについてお話しします。この件については釣種やベイトリールの機種によって少し違うようですが、独自の観点でお話しします。
 
グリスを使う所
潤滑が必要な所は基本的にグリスを使います。オイルに比べて粘性が高いため飛散や浸透による油膜切れが起こりにくく、長期間の潤滑効果があります。そのため、インターバルの長いオーバーホールの時にグリスアップします。
 
オイルを使う所
グリスよりも粘性が低いため、浸透性が必要な所や粘性抵抗を嫌う所に使います。具体的にはハンドルノブのシャフト部、スプールのボールベアリング、メカニカルブレーキのベースワッシャ、ドラグワッシャです。オーバーホールよりも短いインターバルで行うメンテナンスで注油します。といっても私の場合は3〜4年程度のインターバルで行なっていますが、釣行頻度が高い人でもシーズン毎で良いと思います。
 
潤滑剤を嫌う所
摩擦力が必要なブレーキウエイトとブレーキドラムはグリスもオイルも付かないように綺麗にクリーニングしなければなりません。
 
以上のことを図に示します。
 
 
グリスとオイル
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