Ambassadeur 6500TCCM Carpmaster を初めて手にしたときは、スプールが非常に小さく感じました。7000シリーズに比べてラインキャパシティが小さいので当たり前なのですが、ナイロン5号か6号あるいはPE4号クラスを使うとすれば、ちょうど良い大きさです。私の場合、水郷の釣行ではライン10号、細くても8号を使います。これは万が一巨大な青魚が来ても対応できるようにしているのですが、鯉を釣るなら5~6号でも十分な強度だと思います。
ハンドルはダブルハンドルで、これは好みが分かれるところだと思います。ハンドルノブが小さいので、今までバランスハンドルやパワーハンドルで強引に巻く釣り方に慣れているベイト派には物足りなく感じるかもしれません。このリールを使うと必然的にパワーよりもテクニックで寄せる釣り方に変わってくると思います。ご存知の通り、ABU用のハンドルは色々なタイプが販売されていますので、自分の好みで付け替えることもできます。ハンドルノブのシャフトからドライブシャフトまでの中心間距離、つまりハンドル半径は4cmです。ちなみに7000や9000の場合は5.3cmです。また、竿中心からハンドルまでの水平方向距離は5.5cmと小さく、これが6cmである7000よりも巻取り時の左右のふらつき感が少なくなります。
左サイドプレートには、「CARPMASTER」の文字と鯉のイラストが描かれています。一目でそれとわかるデザインですが、私個人の好みとしては、イラストは不要だったのではないかと思います。しかし、イラストがミラーカープやレザーカープではなくコモンカープであり、ヨーロッパとは違うことを暗に主張しているようにも感じます。写真ではわかりにくいですが、鯉のイラストをよく見ると鯉のひげもきちんと描かれていて、ディテールまで手を抜いていないことがわかります。
ABU Ambassadeur 6500TCCM Carpmaster (グレー)
左サイドプレートの外観 (グレー)
左右のサイドプレートの外径は6.3cmです。右サイドプレートには、クラッチのプッシュボタンがあります。左サイドプレートの外周でクラッチボタンとほぼ同じ角度に、クリックON・OFFのスライドボタンがあり、これは操作しやすい位置です。メカニカルブレーキの調整は、右サイドプレート側で行います。ハンドルやスタードラグがかぶるので、少しやりにくいのが難点です。レベルワインダーの上にプラスティック製のサムガードが付いていますが、ぶっ込み釣りでは必要性を感じません。簡単に取り外しができますが、今のところそのまま付けています。
実際に竿と組合せた様子を右下の写真に示します。竿はダイコーフルフィールド名礁振出石鯛410MHです。竿とリールがブラック系で統一されます。
Carpmaster(ブラック)と7000の比較
Carpmaster(ブラック)とダイコーFF名礁振出石鯛410MH
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