タックルとリグ / タックルの準備
カープロッド
ヨーロッパのカープフィッシングで発展した竿です。長さ13フィート以下のスピニングロッドで、2段もしくは3段の継竿が主流です。細身のブランクスが使用されていて、概ね24ポンド以下のラインが対象です。1万円以下のライトタックルから、数万円の高級品まで幅広く市販されています。細身のロッドですが、ヨーロッパでは40から50ポンドクラスのカープと十分渡り合えることが証明されています。
鯉竿
国内でカープロッドが市販される前は鯉竿が主流でした。かつてはスピニングとベイトロッドがありましたが、現在ではスピニングのみ販売されています。長さ4.5mから5.4m程度の振り出し竿で、太いブランクスが使用されており、24から40ポンドライン(6から10号)が対象になります。大きなダンゴ餌も楽に投げられ、概ねメータークラスの鯉がターゲットです。
石鯛竿
鯉とブラックカープをターゲットとするベイトタックルです。鯉竿が各社から販売されるまでは石鯛竿が鯉用として人気があった時代がありましたが、近年は石鯛竿のラインナップの縮小などで選択肢が狭まっています。ブラックカープを掛けたときの余裕あるやり取りは石鯛竿に勝るものは無く、利根川水系の釣り人に愛用されています。
短竿
東京隅田川のように川岸に手摺があり、そこから真下に垂直に護岸されているような釣り場では、長さ3m以下の短い竿が有利です。市販竿でいえば、舟竿や海洋釣り堀用の竿が腰が強く、鯉と十分に渡り合うことができます。このクラスの竿は市販品では選択肢が狭いため、MCFメンバーの並継のこぶちゃんのように、オリジナルロッド(隅田川スペシャル)を自作して楽しんでいる人もいます。
リール
竿に合わせてスピニングリールかベイトリールを選びます。スピニングリールは待機中はスプールがフリー、ハンドルを回すとクラッチが入るタイプが主流になっています。ラインキャパは、100から200m程度巻けるもの。ベイトリールについては国産の石鯛リールか、ABU6500から10000クラスを選択することになります。
タモ、ランディングネット
写真のように丸型のタモ(左)と三角型のランディングネット(右)が市販されています。丸型は丈夫で耐久性に優れています。一方三角型は軽量で、しかも分解してロッドケースに収納できますので携行性に優れています。私の場合は、車で行く水郷釣行では丸型を使用し、川原まで担ぎ込みになる荒川釣行では三角型を使用しています。丸型はワンピースフレームが主流ですが、三つ折りまたは四つ折りの折りたたみ式のフレームもあります。サイズは、丸型が直径50cmから100cm程度まで選択肢が広いのに対し、三角型はヨーロッパ仕様の輸入品が多いため、サイズの選択肢が少ないのが難点です。