生き餌と加工餌 / ダンゴ餌の作り方
ここでは吸い込み仕掛け用のダンゴの作り方を紹介しますが、私自身は随分前から吸い込み仕掛けを使うことはなくなり、喰わせ餌に寄せダンゴを付ける仕掛けを荒川などで使っています。ダンゴの作り方は一緒ですので、いずれの場合も参考になる作り方を紹介します。
STEP1
予め配合しておいたエサから、ダンゴを作る分だけ取り出します。私はペットボトルの底の部分を切り取ってエサの計量に使っています。写真の量で野球ボール程度のダンゴ2個分になります。
STEP2
事前に手をよく洗い、餌以外の匂いが付かないようにします。横に水バケツを置き、手で少しずつ水を加えていきます。一気に水を入れると水が多すぎたりして上手くダンゴが作れなくなります。水は出来るだけ釣り場の水を使った方が無難です。
STEP3
少量の水を加えたら、手を熊手の形にして全体に水が均一になじむように良くかき混ぜます。さらに少量の水を加えてかき混ぜる、この繰り返しを何度もします。多い餌をかき混ぜる時は、底の方やバケツの隅の方からすくい上げるようにかき混ぜます。決して練り込んではいけません。
STEP4
片手で軽く握った時に、写真のように固まるようになったら水加減がいい状態です。吸い込みダンゴの場合はバラケが大事ですから、バサバサぎみに仕上げた方がいいでしょう。決して練り込んではいけません。
STEP5
ダンゴ1個分のエサを手に取り、両手で圧縮するようにしてダンゴを握ります。何度も言うように決して練りこんではいけません。
STEP6
ウニ通しをダンゴの真ん中に貫通させます。ウニ通しの代わりにハリはずしを使うこともできます。
STEP7
今回使う仕掛けは自作の吸い込み3本バリ仕掛けです。3本のハリス部分の長さはすべて7cm程度のものです。
STEP8
ウニ通しの先端のフックに仕掛けのチチワを引掛け、ウニ通しを抜きます。ダンゴの下の部分にちょうどハリス3本の分かれ目が来たら、ウニ通しをチチワからはずします。
STEP9
ハリを1本ずつ持ち上げ、ダンゴの横側からハリを埋め込みます。ハリは120度間隔の等分になるようにし、しかも完全に埋め込まれるように深く刺します。3本とも埋め込んだら、チチワの部分を軽く引張って、ハリス全体に弛みがないようにします。
STEP10
仕上げの前に、両手に水をつけます。
STEP11
濡れたままの手でダンゴをしっかりと圧縮します。こうすることで表面は硬く、内部はバサバサのダンゴができます。
STEP12
以上のようにすると、エサの投入時に空中分解せず、しかも水中で早くバラケるダンゴを作ることが出来ます。うまく作ると、地面に落としたくらいでは割れないしっかりとしたダンゴができます。水加減や握る強さなどは、実践で身につけて下さい。