2018年10月19日〜20日 月夜の北浦 mi◯
金曜の午後、北浦へ向かう。今シーズンは釣行回数は少ないながらも北浦で竿を出すことにしている。水郷の鯉釣りが下火の今、鯉情報がほとんど入手できない。2004年のKHVから14年。北浦の鯉のコンデションはどれほど回復しているか気になるところ。
今回は小さな水門を選んだ。ここはかつての鯉釣り名所のひとつ。右手に葦、さらにその向こうに流れ込みがある。ずいぶん前になるが蛇籠が大規模に作られてから一度も竿を出したことがない。水門の右手に竿をセットし終わると、ちょうど夕暮れの時刻。北寄りの風が冷たく感じられる。
クルマに戻って間も無くけたたましいクリック音! 驚いて竿に駆け寄るがその間ラインが出続ける。しかし竿を持つと妙な手応え。リールを巻くほどに手応えが弱まり、姿を見ると懐かしいアメリカナマズ。ウキ釣りをしていた時代に見て以来だろうか? 一気に抜き上げて護岸に上げると、エラの辺りのスレ当たりだった。ああ、だから元気に逃げたんだ・・・ 水郷では天敵なしのアメナマは相変わらず健在。
クルマに戻って温かいおでんをつついた。この週末は寒気が入り込んで不安定となり、明日の土曜は午後から崩れやすいとラジオの情報だった。今夜一晩当たりをみれば、この場所の魚影はだいたい検討がつくだろう。最悪二泊が一泊になったとしても、天気には敵わない。
そんなことを考えながら食事を済まし、毛布を被ってうとうとしかけていると嬉しいセンサー音。左端の竿に当たり!クルマを土手裏に止めているため、ヘッドライトをセットしながら急いで駆け上がる。タモを手にして駆け寄るが穂先が止まったままだ。アオの場合も想定して、そのまましばらく穂先を見つめて待つ。しかしそれっきり何事も起こらずに諦めて餌チェック。時間は8時半。この調子で当たり続けてくれると嬉しいのだが・・・
夜空を見上げると割と雲が多いのだが、時折月が綺麗に見える。周囲の灯が少ない場所だけに、月明かりが一段と美しい。カメラを取り出して数枚撮影する。余談だが、夜空の撮影は三脚はマストアイテム。シャッタースピード優先でマニュアルフォーカス、そして手ぶれ補正OFFが鉄則。それでも満足な写真はいまだに撮れないでいる。道具の問題かそれとも腕の問題か?釣りと共通の課題だ。
なんだか目が冴えてしまった。スマホでゲームをすると、ずっと頭打ちだったスコアが次々とハイスコア更新。あれ?何しに来ているんだろう? 集中してやれば結構簡単だったことに気づく。これも日常のストレスから解放されている結果なのだろう。
肝心の当たりからは見放され、いつの間にかぐっすりと寝込んでいた。気がつくとすっかり太陽が高く輝いていた。土曜のこの日はバサーが頻繁に通っていく。もう少しするとバスボートもこの釣り場に頻繁に来る可能性がある。北浦は鯉師が見当たらなくなったが、バサーは相変わらず。その点、霞ヶ浦の方がバサーとのニアミスは少ない。北浦は湖面が狭い分ポイントを絞りやすく、その結果バスと鯉のポイントがかぶってしまう。妙なトラブルだけは避けたいものだ。
朝の餌交換を行ない、竿のそばで当たりを待ち続けたが一向に反応がない。昨夜から湖面に魚の気配が全くなく、朝になってもそれは変わらない。期待薄感を持ちながらお昼のラーメンを食べたあとでラジオを聞いていると、午後から雷に加えて竜巻の恐れがあるとのこと。今は晴れているが、もし本当に荒れてきてからではやばい。即撤収!
帰宅途中に強烈な雨に遭遇し、早い帰宅でよかったと納得した。また近いうち北浦に挑戦しよう。