2017年3月5日 多摩川に春到来 miO
3月最初の日曜日は最高気温16度の予報。小潮だが温かさに誘われるように多摩川に向かった。少しでも水の動きがある下げの時間帯、10時から2時過ぎを狙う。一週間ほど前に膝下のウェーダブーツを買った。これがあれば今まで素通りしていた橋脚周りの浅場に立ち込んで攻めることが可能になる。
10時前に第一投目。今日は赤虫ボイリーのシングルと、フックは最近気に入っているがまかつのカン付伊勢尼12号を使用する。橋脚の上流と下流に餌を打ち込み、その後待つこと1時間半。鯉の気配を全く感じられない。仕掛けを回収し、今度はもっと橋脚ギリギリに投入して当りを待った。これでもダメなら、今日は早めに切り上げよう。
周辺の写真を撮ったり、ラジオを聞いたりしてのんびりと過ごしていると、あっという間に1時間半が経過。徐々にモチベーションが低下し、潮汐表を眺めながら撤収時間を考え始めた。その直後、リールのクリック音。「うそでしょ〜!」一瞬信じられなかったが、上流側の竿に待望の当り。ひざ下まで水に浸かって無事ネットイン。手応えは大したことがなかったが、ランディングしてみると意外にいいサイズ。ただし多摩川鯉としてはかなりスマート。サイズだけなら多摩川の自己記録か?カープマットに乗せたまま水まで運んでリリースした。
再び穂先の沈黙が続き撤収予定の2時半頃、今度は下流側の竿にヒット。竿を持った感触は、さっきよりもはるかに重い手応え。とっさに「これはバラせない!」と思い、何度も沖に向かって逃げる鯉を慎重に慎重に引き寄せてネットイン。はっきり言って、これは良い型!! がっちりフッキングした伊勢尼を外して、カメラをセルフタイマーにセットする。10秒後にシャッターが切れるが、その間に鯉を持とうとしたところ笑顔が消える重さ。そのままカシャッ!
この2本目で今日は大満足。リリース後、そのまま撤収を開始した。小潮で鯉の気配が全くないこの日、それでも良型が食ってくるという自然の気まぐれを感じつつ家路についた。
桜坂の並木。枝を見上げると桜の蕾はまだかたく閉じたままである。あと少しで膨らみ始めるが、一足先に多摩川に春到来。