2017年1月29日 初鯉とカメ miO
2017年の初釣りは荒川の寒鯉釣り。餌のゴカイをぼらひでさんが入手してくださった。天気予報では3月並みの暖かい一日となるようだ。潮回りは大潮、朝から昼ごろまで下げ続ける絶好のコンデションである。お互い午後は用事があるため、下げ止まりの頃に撤収となる。
釣り場に到着すると、ぼらひでさんが横たわった流木をまたぐようにロッドポッドをセットしている。このあと水際がみるみる後退していくため、ラインを高く持ち上げるように穂先を上げておいた方が良い。私が到着する少し前に一度あたりがあったもののマルタウグイだったとのこと。
私はぼらひでさんより上流側の淀みに餌を投入した。この釣り場は橋脚周りで掛かりが特に多く、慎重に打ち込む必要がある。大きな障害物やごろた石が入っていて、水流が早くなると渦巻きがいたるところに発生する。鯉が集まってくるのは間違いないが、過去の経験上取り込める確率が極端に低い。二人とものその渦巻きを避けた場所を選んだ。
間もなくぼらひでさんに当り!今度は鯉の感触だったが残念ながらばらし。気を取り直してゴカイを投入し、次の当りを待つ。
時間が経つに連れて下げ潮による流れが早くなり、渦巻きがはっきりと現れるようになった。そのライン上のあちらこちらで鯉の跳ねが出る。その渦よりも少し岸寄りに打ち込んでいたぼらひでさんにまたまた当り!しかし今回はセンサの音が短い。少し様子を見たが変化がないため竿を上げて見るとハリス切れ。餌をくわえた鯉が走った直後に障害物でハリスが切れたようだ。
一方私の方はというと、しぶとく淀みに打ち返していたが当りがない。鯉が跳ねている渦巻きのラインになんとか打ち込んで当りを取りたいと考えたが、まともに打ち込んだのでは取り込めないことは百も承知。護岸の高い位置にセットしていたロッドポッドを水際まで移動させ、水が引いて現れた大きな岩に前脚を乗せて穂先を高く上げた。そして10mくらいの距離に投入。ラインが川底を這うことなくセットして竿の前で待つこと5分。早速ヒット!走られないようにすかさず竿を手にして慎重に寄せ、ぼらひでさんのアシストで無事ランディング。型は小さいが今年の初鯉。
その後引き潮の流れが徐々に緩やかになり、それとともに鯉の姿を見られなくなった。時折川の中央を走るウェイクボードの波が押し寄せてくる。真冬なのによくやるものだと感心しながら何気に波打ち際を見ると、甲羅が20cmくらいの亀が漂っている。死んでいるのかと少し様子を見ていると、時々足を伸ばしたり縮めたりしているようだ。ネットですくって陸にあげるとミドリガメだった。寒いせいか動作が極端に遅く、その場から逃げる気配もない。このままでは亀をいじめてる状況に見えてしまうため、写真を撮ってすぐに川にリリースするとゆっくりと水の中に戻っていった。
お昼頃ぼらひでさんが撤収し、私はさらに1時間ほど待ったが当りを貰えずに撤収となった。ぼらひでさんに電話すると、用事の合間に車で駅まで送ってくれるとのこと。厚意に甘えて道路で拾っていただき帰路に着いた。