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新鋭振出石鯛 / 第1回 振出石鯛竿はロッド・コムの一択

水郷の釣りでは20年間同じ竿を使い続けてきました。ダイワの振出小笠原525MHです。昨シーズンのことですが、単純なミスから穂先を折ってしまいました。1本減っても大きな問題はないのですが、念のためメーカーに問い合わせたところ修理はできないとのこと。その時「これは神様が新しく買えと仰せにに違いない」と身勝手なポジティブ・シンキングに走りました(笑)。
 
候補は以前から気になっていたロッド・コムの「新鋭振出石鯛」。候補といっても実際のところ現時点で振出石鯛竿を販売しているのはこのメーカーしかないため一択になってしまいます。難点は釣具店で現物を見られないこと。それなりの値段がする竿でありながら、ギャンブル的な購入になってしまうため一抹の不安があります。一方で安心材料としてはロッド・コムはあのダイコーの石鯛竿を製造していたメーカーであり、かなりの割合でダイコーの元社員がここで竿作りをしているという情報です。現物を確認できない分、カタログを何度も読んでイメージ作りをしようとしましたが、結局は竿の調子がよくわかりません。カタログ値を以下に示します。比較のために小笠原も載せておきます。
 

  新鋭振出
石鯛540MH
新鋭振出
石鯛520MH
新鋭振出
石鯛500MH
新鋭振出
石鯛450MH
振出小笠原
525MH
全長 (m) 5.4 5.2 5.0 4.5 5.25
継数 (本) 5 5 4 5
仕舞寸法 (cm) 130 126 121  132 131
自重 (g) 590 540 510 445 580
先端 (mm) 1.8 1.8 1.8 1.8 1.7
元径 (mm) 26.1 26.1 26.1 24.7 23.5
錘負荷 (号) 15 - 40 15 - 40   15 - 40  15 - 40 20 -30
カーボン率 (%) 99 99  99 99  99

昨シーズンのアオウオとのやりとりから体力の衰えを自覚しましたので、多少でも今までよりも楽な短めの竿がいいと思いましたが、一方で護岸の上の道路から竿を出すことが多い水郷の釣りでは4mクラスの短竿は色々な局面で不便を感じた経験がありますので、最終的に新鋭振出石鯛500MHを選び3本購入することにしました。
 
MCFのメンバーはアオウオ用にダイコーの竿を使ったことがある人が多く、剛竿のイメージがありました。私自身もダイコーのフルフィールド石鯛と名礁石鯛の410を河川の鯉釣りの時に使っていて(短竿談義)、どちらもしっかりとした腰の強さを持っています。自分としては小笠原よりも柔らかめの方がよいので少し心配ですが、ロッド・コムの竿はどんな調子なのでしょうか。
 

注文は長年お世話になっている釣具の銭屋さんにお願いしました。2019年12月にタモの張り替えのためにお店を訪問した際に、店内に貼り出していたロッド・コムのポスターが印象に残っていました。2020年の初めごろにメールで納期と価格をお尋ねしたところ、メーカー在庫があれば数日で届くとのことでした。価格は良心的で安心。すぐには購入できなかったので、半年ぐらいしたら改めてお願いしますということで一旦冷却期間をおきました。
 
そして8月上旬に納期を確認し直したところ、メーカー在庫が切れているので、「8月末まで待ってください」との返事がありました。8月は毎年釣りをしない期間ですので私としては何の問題もなく、すぐに代金を振り込みのうえ注文をしました。タックルを注文して待つ間のワクワク感はずいぶん長い間なかったことです。いくつになっても嬉しいものです。

(2020/9/13)
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