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生き餌と加工餌 / ダンゴ餌の配合

ベース餌

ベース餌の代表格を紹介します。粉末状の練り餌を使った古典的な鯉釣りの時代から一転して、巨鯉釣りの時代の到来とともに水中でばらけ易くかつ水底に長時間残り易い大粒餌が主流になりました。巨鯉の回遊を待つためには頻繁に餌打ちをするのではなく、長時間待つ方がよいと考えられます。成分については、動物性は集魚効果が高い代わりにジャミもより易いため、植物性が主体の配合とすることで鯉の回遊をじっくりと待つことができます。

鯉夢想は2012年に発売になった餌で、完全天然素材の植物性餌の配合となっています。従来の餌に比べダンゴの握り易さも改善され、マルキュー最新のベース餌です。巨鯉は1990年代の巨鯉釣りブームの時代に、数々のメーターオーバーの実績を上げた餌です。大粒のコーンや麦の圧片のほかに、動物性ペレットも配合されています。鯉パワーは4種類の中では小粒な餌ですが、私が鯉釣りを本格的に始めた頃に使っていた餌です。どすこいは4.7kgの大容量の餌で、粒と粉末が適度に配合されています。
 
粒の大きさを比較すると、巨鯉が最も大粒で鯉パワーは最も小粒、鯉夢想とどすこいが中間的です。大粒になるほどダンゴを握るのが難しくなりますが、「ダンゴ餌の作り方」のページのようにすれば、水中でのばらけ易さを損なうこと無く、投入時に破裂しないしっかりとしたダンゴを作ることができます。
 

配合餌

配合餌は水に溶け易く、集魚効果のある成分が配合されています。ベース餌に配合して使うのに適した餌です。少量で強烈な集魚効果を発揮するのはSET100タニシと鯉にこれだの二種類です。濃縮された液体で、ベース餌に適量配合してよく混ぜ合わせた後で水を入れて、ダンゴに仕上げます。粉末餌では、鯉のぼり、鯉武蔵、鯉将、スイミーがポピュラーです。鯉武蔵は比較的ベース餌を握り易くしてくれます。集魚効果はいずれ劣らないと思います。
 
喰わせ餌との相性で選ぶなら、イモ吸い込みとタニシ吸い込みがよいと思います。寄せ餌の中の素材と喰わせ餌が同じと違和感が少ないものと考えられます。

 

 

喰わせエサ

喰わせエサの代表格としてはコーン、干し芋、タニシが挙げられます。コーンは保存が利く缶詰コーンをよく使います。また短時間の釣行で缶詰コーンでは多過ぎる場合は冷凍コーンを使う分だけ解凍して釣り場に持って行きます。干し芋はスーパーなどで売っているもののほか、マルキューから手づくり芋が販売されています。タニシはなかなか入手が困難ですが、水田や周辺の水路で見つけることが可能です。
 

エサの配合

定石というものはありませんが、私はシンプルな配合を心掛けています。例えばベース餌に液体餌を混ぜてその日の当たりを見ます。全く反応が無い場合は、配合餌を変えてみます。その時の状況に応じて当たり餌を探すのが、釣果をあげることに繋がります。無闇に多くの配合をするのは得策ではありません。
 
水中でのばらけ具合と餌残りの観点から、川の場合なら餌を打ち込んでから概ね2〜3時間は当たりを待つことができます。さらに長時間持たせる餌にしたい場合は、ベース餌にサツマイモを蒸かしたものを皮ごと混ぜて練り込みます。これは私が水郷デビューした時に、ぼらひでさんから教えて頂いたもので、湖の場合で8〜12時間くらい当たりを待つことができます。
 

2003年11月にマルキュー株式会社よりMCF Japanにおける釣り餌画像の使用許可を頂きました。

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