多摩川下流域の釣行エリアへのアクセスは自転車が最適です。セカンドハウスを構えた当初は、荒川釣行用の担ぎ込みスタイルにママチャリを加えて多摩川通いを始めたわけですが、回数を重ねていくうち、より快適に自転車釣行をしたいと思うようになりました。そのためには、持ち物を徹底的に軽くしていく必要があります。
最初に見直したのがロッドポッド。ロッドポッドの中でも最も軽いタイプを使っていましたが、さらに軽量化を追求した結果、バンクスティックタイプに変更しました。多摩川は都市河川としては地面が出ているエリアが比較的多いため、ほとんどの場合これで対応することができます。さらに、単独釣行では竿のそばを離れることがほぼないため、バイトアラームもなし。ベイトリールのクリック音だけで十分です。これまでは、ロッドケースにロッドポッドやカープマットも入れて前かごに立てるように乗せていました。見直した結果、ロッド2本とバンクスティック、ランディングネットだけをロッドケースに入れ、肩にかけるように変更しました。ロッドケースは長年使用している130cmのスキーケースです。
次に小物類と餌。以前はリュック型のシステムバッグを使っていましたが、自転車の場合はむしろ使い勝手がよくなかったため、電動工具用のツールボックスを使うようになりました。後のカゴにカープマットを先に入れ、そこにツールボックスを置くことで振動によるがたつきを軽減することができます。ツールボックスの中には、数種類の餌の他にリール、仕掛け類、折り畳みバケツ、カメラ、モバイル機器などを放り込んでいます。当りを待つ間椅子が欲しくなることが多いため、ボックスに腰掛けることもできます。また仕掛けなどの準備をする場合には、ボックスが作業台になることは意外に便利です。
このようにした結果、自転車の前かごに入れるのは途中のコンビニで買う物だけになりました。当然帰りには前かごが空になるわけですが、そのメリットは帰り道終盤にある桜の名所「桜坂」で大いに発揮されます。だらだらと続くこの登り坂は、これまで自転車を降りて押して行くしかありませんでした。それがハンドルに余計な重量がかからなくなると、自転車に乗ったまま楽に登ることができるようになりました。もちろん、多摩川河川敷の随所にある登り坂でも楽になったのは言うまでもありません。しばらくこのシンプルなスタイルで多摩川に通いたいと思います。
セカンドハウス生活は2年目に突入。この環境に適した鯉釣りスタイルで今後も週末を楽しみたいと思います。