カープフィッシングにおけるバイトアラームの方式はすでに確立されていますが、釣り全般のバイトアラームの方式が世界でどうなっているか調査しましたのでレポートします。
ネット通販サイトで確認できるものを分類してみました。分類のパラメータとして、アラームの装着場所とスイッチ機構のふたつが挙げられます。以下、順に説明します。
1.ロッド装着タイプ
ロッドに装着するタイプは、一般に軽量で安価なアラームです。アラーム音およびLEDでバイトを知らせます。いずれのタイプも検知時にアラームからラインが外れないようですので、リーリングの前に外す必要があります。
1-1)ホイールタイプ
ラインが引っ張られると内部のホイールが回転し、バイトを検知する方式です。ラインをホイールにしっかりと押し付ける必要があるため、アラームの固定にはゴムベルトを2本使っています。
画像引用:aliexpress.com
1-2)ロータリースイッチタイプ
一対の突起にラインをS字状に掛けてセットします。ラインが引っ張られると突起部が回転し、バイトを検出する方式です。
外観は異なりますが、日本ではナカジマ・ヒットセンサーが市販されています。ラインに突っ張るレバーが倒れると検知されます。
画像引用:sekaimon.com
1-3)テンションスイッチタイプ
ラインを針金のフックに引っかけてセットします。ラインが引っ張られるとフックにテンションがかかり検知されます。
画像引用:sekaimon.com
2.ロッドレスト装着タイプ
待ち時間が長いカープフィッシングでは、ワイヤレスタイプが多く使われています。防水機能を備えたものもあり、滞在型の釣りに適しています。ロッド装着タイプに比べ、機能・信頼性が高い分高価です。
2-1)ホイールタイプ
カープフィッシングのスタンダードです。ワイヤレス機能搭載の機種もあります。竿を持つだけでアラームから離れるため、すぐにリーリングが可能です。スインガーを併用することで、食い上げも検知できる唯一のアラームです。現時点では最も機能が進化したアラームと言えます。
2-2)トグルスイッチタイプ
コムテック・フィッシャーマンM1010、M1011などがこのタイプです。日本では1990年代から鯉釣りのワイヤレスアラームのスタンダードとなっています。リールのタイプ、竿掛けの形状など多くの条件に対応可能です。
2-3)テンションスイッチタイプ
前記トグルスイッチの進化形です。コムテック・フィッシャーマンM1012などがこのタイプです。ラインが引っ張られるとスイッチレバーが倒れて検知されます。スイッチが入るテンションは調節可能です。この他に、日本では三生・ビッグハンIDが市販されており、これもテンションは調節可能です。