このコンテンツでは、インターネット情報をベースに海外のカープフィッシングの動向について調査した結果をお知らせします。調査員1名(私だけ)の企画ですので、調査できる範囲に限りがありますが、何かお役に立つ情報を提供できれば嬉しく思います。
今回は、International Carp Fishing Association(ICFA)について。
創立
カープフィッシングがヨーロッパのみならず北米まで浸透しはじめると、世界規模の組織を形成する動きが出て来ました。ヨーロッパのカープフィッシングのリーダー的存在はイギリス。2004年ウィーン(オーストリア)において各国の代表者が出席し、ICFAの創立総会が開催されました。イギリスからRob Hughes(現在ICFAのエグゼクティブ・ディレクター)が参加した他、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、ハンガリー、ラトビア、ポーランド、ルーマニア、ウクライナ、アメリカの合計12カ国。現在は28カ国が加盟し、ロンドンを本拠地とする非営利団体として活動しています。
ミッション
ICFAは、「未来のためにスポーツを保護、サポートする」ことをトップポリシーとしています。キャッチ・アンド・リリースを前提としたカープフィッシングを対象に、世界のカープレコードを管理するとともに、トーナメントを主導する機関として活動することをミッションとしています。そのために、加盟国の代表者で構成される諮問委員会を設置しています。
ICFA-USA
ところが、不思議なことにICFA本部のPR活動はインターネット上では非常に乏しいと言わざるを得ません。積極的に活動を展開しているのは、ICFA-USAだけのようです。ICFA-USAの代表はDavid Mooreで、2004年の創立総会にもUSAの代表として出席しています。これまでのトーナメント活動状況は以下の通りです。
・2005 World Carp Championship
・2006 Texas Carp Challenge
・2010 Al Kowaleski St. Lawrence Open
・2011 Carp Angling World Championship
・2014 Connecticut Carp Open
将来予測
ここ数年、北米においては外来魚であるカープの環境問題に関するニュースが流れているようですが、その一方でカープに関わるレジャー産業が活発化しそうな気配が感じられます。ビジネスチャンスを見逃さないアメリカ人の特質を考えると、トーナメントを頂点とし、休日フィッシングを裾野とするカープフィッシングの一大レジャー市場が形成される可能性があるかもしれません。その鍵をにぎるのが、アメリカの景気動向。アメリカでカープフィッシングが活発になると、当然日本においてもその恩恵を受けることになりますので、これから中期的な視点でICFA-USAの活動をウォッチングして行きたいと思います。
参考サイト
ICFA
http://www.eurocarp.es/ICFA%20objetivos.htm
ICFA USA
http://internationalcarpfishingassociation.com/site/
Catch and Release Professional
http://www.carptournamentseries.com/site/