今回は書籍について紹介します。これらは、鯉釣りを本格的に始めるよりもはるかに前から購入を始めて現在に至っています。結果的にウェブの運営をする上で私のバックボーンとなってくれているものが結構多い気がしています。この部屋は陽射しが入りやすいので本が日焼けしますが、釣りや自然に関するものはどうしてもラボに置きたくてそれを覚悟の上で持ってきました。ちなみにこのジャンル以外の書籍は読んだら早めに処分するか、最近はほぼ電子書籍になっているので、自宅ではほとんど保管していません。
まず書籍の全景から紹介します。この部屋の先住人が残していった本棚を再利用していますので、統一感がないのが残念です。腰の高さより上が窓なので、それから本棚の高さが決まっています。左から2番目の本棚の上にフォトスタンドがあり、私の釣果写真を一枚飾っています。書籍の配置に関して特にこだわったことはしていませんので、説明はこれくらいにして、以下に個別の紹介をします。
私にとって鯉釣りの三大バイブルを紹介します。左から小西茂木さん、山田勲さん、芳賀故城さんの著書です。左2冊はウェブサイトを開設した頃にぼらひでさんからプレゼントしていただいたものです。今や常識と思われている日本伝統の鯉釣りの手法はこの3冊に集約されています。昭和に発行されたものですが、著者のプロフィールにプライベートの住所や電話番号が載っているのは驚きです。
・詳しくわかる野ゴイ釣り 小西茂木 西東社 昭和56年4月1日発行
・図解早わかり野ゴイづり入門 山田勲 西東社 昭和56年8月10日発行
・コイの釣り方 芳賀故城 金園社 昭和58年11月30日発行
次はMCF Japanを運営する上で永遠のお手本としている作家さんを紹介します。左は星野道夫さん、右は野田知佑さんの書籍です。星野さんはアラスカの大自然と人の暮らしをテーマにした写真家であり、野田さんはカヌーで川下りをテーマにしたエッセイストです。お二人の作品を合わせて40冊ほど所有していて、私の中では神の存在です。MCFの自然写真「NATURE」は星野さんに憧れて撮り続けているのは間違いありません。さらに、野田さんの川下りエッセイのフレーズがいつも脳裏に焼きついた状態でMCFの釣行記を書いている感じがします。(どちらも足元に近づくことすらできていませんが・・・)
・Alaska 風のような物語 星野道夫 小学館 1991年7月1日発行
・世界の川を旅する 野田知佑・藤門弘 世界文化社 2001年6月15日発行
ABUのリールを研究するきっかけになった本を紹介します。ABU3代目社長のLen Borgstromが書いた自叙伝的な本です。スウェーデンの時計メーカーだったABU社が、タクシーメーターの開発を経てリールメーカーになり、さらにアメリカに進出した歴史が記されています。この本は、私がリスペクトしているウェブサイト「ABU mania」の管理人さんより購入したもので、辞書をひきながら必死で読破した記憶があります。これがあったおかげで、後に「ABU LAB」のコンテンツができました。
・ABU and Garcia WHAT HAPPENED? Len Borgstrom USA 2006
霞ヶ浦の参考資料を2冊紹介します。左は霞ヶ浦の風土と人間について研究者がまとめた資料です。右は霞ヶ浦の美浦村大山出身の歯科医が執筆したもので、自ら撮影した写真を使って霞ヶ浦の本来の姿と水質汚濁の現状を広く知らしめるためにまとめた資料です。釣りの際に、各地の地名にまつわる疑問や随所に水神を祀っていることへの疑問など知りたいことが次々と浮かんできますが、過去の歴史や文化を紐解くことでそれが解明できます。また、高齢の地元漁師さんの話を聞く際に、この資料とリンクすることが時々あります。霞ヶ浦に関するまとまった過去の情報は意外に少ないことから、貴重な文献と言えます。どちらも古書を購入しました
・湖辺の風土と人間−霞ヶ浦 松浦茂樹 他 そしえて 1992年4月1日発行
・目で見るふるさと 霞ヶ浦 坂本清 崙書房 1976年7月10日発行
以上で書籍に関する紹介を終わります。