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KenAutoガレージ / Dガレージ:車内ベッド完成

いよいよベッドの仕上げ段階に入ります。ベッドは車の中央で分割し、全部で6枚のマットで構成されます。中央で分割したのは、収納が床下方式のため物の出し入れを多少でもし易くするためです。写真のようにベッドの底板だけ並べ、板の寸法を確認します。この時に底板の分割部の隙間をあまり小さく作ると、あとでベッドマットを作った時にきつくて入らなくなりますし、逆に隙間が大き過ぎるとマットに隙間ができて物が落ちたり、寝にくかったりします。福田さんの長年の経験から、ちょうど良い加減になるように作られていきます。左右のタイヤハウス付近の曲線もバッチリ作られています。また、セカンドシート周辺の鉄フレームと底板の大きさも合っています。
 

ベッドの底板が完成(板の継ぎ目の隙間が重要)

 

セカンドシートの上の鉄フレームとベッド底板

 
次に、ベッドの底板にクッションを貼り付けてマットを作ります。クッションは2種類の材料を接着しながら重ね、表面を合成皮革で覆って裏側で止めます。合成皮革は車の内装にマッチした明るめのベージュ色を福田さんが選んで下さいました。詳細は、コンパネt12mm、チップウレタンt20mm、ウレタンスポンジt10mm、ビニールレザーです。このマットは実際に触ってみるとフカフカで柔らかく、かなりいい感触です。ビニールレザーは多少濡れたり汚れがついてもさっとふき取ることができます。こうした素材選びは、さすがプロの技です。
 

ベッドのクッションは2種類の材料を使う

 

最後部右半分のベッドマット完成(微妙な曲線も良好)

 
すべてのマットの裏面にはビニールシートを貼り付け、リバーシブルとしました。釣行時にはどうしても濡れた物を車に載せなくてはならない場合があります。そんな時、マットを裏返して使うことで、浸みたりすることなく安心して運ぶことができます。
 

裏にビニールシート(左)を貼付けてリバーシブルとした

  
セカンドシートの間には、センターコンソールを取り付けました。これは、ベッドマットを支える台として付けたのですが、普段は収納スペースとして利用することができます。運転席と助手席の間のセンターコンソールと比べて、はるかに大きな容積があります。
 

セカンドシート間のセンターコンソール

 
ベッドマットができましたので、試しに並べてみます。ベッドの構成をわかりやすくするために、左半分にマットを置いた写真を撮ってみました。セカンドシートのセンターコンソールもベッドの支えになっているようすがおわかりでしょうか。
 

左半分にベッドマットを置いてみる

  
さらに、日常の4人乗り状態のようすもご覧ください。マットの隙間はきっちり仕上がっているのがおわかりだと思います。また、今までのセカンドシートの乗車環境も全く犠牲になっていません。むしろセンターコンソールが追加になって、収納性が向上しました。これなら家族からクレームがつきません(笑)。これでほぼベッドが完成しました。残りは細部の仕上げといくつかの機能の追加です。
 
miOの多目的車製作もいよいよ大詰めです。福田さん、あと少し頑張れ~!!
 

日常使用時はこんな感じ

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