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釣り魚博士 岩井保

前半はカラー写真を用いた魚図鑑、後半は魚の生態についてまとめている。特にコイに関する内容としては、咽頭歯や口内の味蕾、口ひげの断面写真と解説が記載されている。978-4586509010

魚は痛みを感じるか? ヴィクトリア・ブレイスウェイト

世の中への影響があまりにも大きいため、これまでパンドラの箱とされていたテーマに、魚類生物学者が真っ正面から切り込む。釣り、魚について科学的根拠を持って理解し、行動したい釣り人におすすめの書籍である。978-4314010931

魚たちの風土記 植条則夫

日本全国の都道府県の人々の生活と魚の関わりをまとめている。コイの章では武田信玄の隠し湯「下部温泉郷」で生みだされたコイの保存食「陣中漬け」について詳しく紹介している。資料的書籍として古本市で購入した。978-4620308548

日本の魚 上野輝彌

本書は、章ごとに二種類ずつの魚を挙げ、それぞれを対比させながら系統類縁関係や進化の歴史などを解説する。「17コイと…」の章では、分類学的観点からコイの特徴の解説や、分布などについて記述されている。978-4121017369

魚の社会学 加福竹一郎

月刊誌「釣の世界」に連載した随筆をまとめている。淡水魚についてはバラエティーにとんだ楽しい内容。特にチャイニーズカープ(中国四大家魚)、日本のコイ、ドイツゴイ、アオウオ、ポーランドのコイ養殖の章は最も興味深い。絶版書籍

日本怪魚伝 柴田哲孝

表紙をかざるアカメの不気味とも思える風貌が印象的である。さらに目次をみると、より一層読書意欲を掻き立てられる。日本の巨大魚にまつわる12の短編を掲載。アカメ、アオウオ、クエ、コイの話が特に良い。978-4046213020

日本の名随筆集32 魚 末広恭雄

魚をさまざまな角度から描いた、日本を代表する随筆集である。編者は末廣恭雄。「魚」とくればこの人を抜きでは語れない。32作品中2作品がタイトル「鯉」で、著者は上林暁と斎藤茂吉。全体を通して読み応えがある。978-4878939327

魚の風土 末広恭雄

本書は日本各地の風土と魚の習性についてまとめたもの。内容はいささか古くなってしまったが、読本としておもしろい。魚類学の専門的知見を交えてつつ幅広い角度から魚をみるなら、この作品が絶対おすすめ。絶版書籍

魚の博物事典 末広恭雄

この本は単なる図鑑ではない。コイの章では、生態、絵画、文学、仏事、料理、釣法と多方面について述べられており、極めて興味深い。さらに、魚のQ&Aは科学的にかつ分かりやすく解説され、とても楽しく読むことができる。978-4061588837

ハタハタ あきた鰰物語 田宮利雄

ハタハタと聞いてわかる人にとっては貴重な書籍である。秋田県民は皆知っているハタハタだが、その生態や歴史まで知る人はほとんどいない。本書はハタハタの歴史、食文化、民族、文芸など体系的にまとめている。978-4-87022-526-8

釣魚をめぐる博物誌 長辻象平

歴史や文化から生態、怪異談など広範囲にわたって述べられている。鯉に関する話も数篇盛り込まれている。一篇一篇が簡潔にまとめられているので、読み物というよりも事典的な見方ができる。興味ある所から読んでも良い。978-4047033535

魚料理のサイエンス 成瀬宇平

本書は、料理と科学を強引にくっ付けようとしたところに多少の面白さを感じる。ただし、「サイエンス」と言い切るほどの科学書でもない。本のコレクションの趣味や料理の趣味がない限り、本書はおすすめできない。978-4106004827

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