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Fishing Photographer / 3th shot フィールドでリールを撮る

今回は釣り場におけるリールの撮影についてお話します。前回の「ロッドのカーブを撮る」のように被写体が動いている訳ではないので、じっくりと時間をかけて撮ることができて比較的楽だと思います。私は現在ベイトリールしか使っていませんので、それに特化して説明していきます。まずは撮影時の注意点から。
1.ハンドルを下げる
2.望遠レンズを使ってリールにピントを合わせる
3.背景は水面などの単調なものを選ぶ
写真を使って説明します。
 
写真は、1枚目がABU BG9000、2枚目がABU BG7000HSで、いずれもゴールドの外観色です。こうしたショットは、はじめからウェブサイト用とか使用目的を意識して撮ることが多いので、用途に応じてリールの大きさを画角一杯に撮ったり、あるいはリールの左右どちらかに空間を空けて撮ったりします。空間を空ける場合はそこに後で文字を入れるか、あるいは横長にトリミングしてウェブページのビルボードに使ったりします。下の写真は、このページの説明用に撮ったため、画角一杯にしています。
 
構図としてはハンドルが下がった状態が安定しています。背景はこの写真では水面にしています。色が違うのは水質そのものと、天候状態が違うことによります。水郷の土手の上にセットしたタックルですので、リールと背景の距離が十分離れているため、望遠レンズで撮ると、この写真のように背景をぼかすことができます。特に注意すべきはピントで、スプールに巻いたラインが完全に一本一本解像しているようにピントが合っている状態がベストです。
 

ABU BG9000

 

ABU BG7000HS

 
リールの色が今回のようなゴールドやクロムなどのように光を反射し易い場合は、太陽の反射光で画像が飛んでしまうことがないように注意しなければいけません。不要な反射光を減らすにはPLフィルターを使うのが効果的です。また、画像処理ソフトを使ってハイライトのレベルを下げるという方法もあります。上の写真はPhotoshop Elementsを使ってハイライトのレベルを少し押さえ気味にしています。

(つづく) 
掲載日2014年5月18日
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