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Fishing Photographer  / 2nd shot ロッドのカーブを撮る

鯉釣りの醍醐味は、鯉とやりとりしているときだと思います。ロッドが大きくカーブした瞬間を逃さずにカメラに収める際のポイントを紹介します。個別の説明に入る前に、まず撮影時の注意点を挙げておきます。
1. カメラは縦持ちで傾かないように
2. つま先から穂先まで入れる
3. 釣り人の視線方向の空間を空ける
では実際の写真を使って説明します。
 
下の2枚の写真をご覧下さい。1枚目は都会の河川で撮った写真で、カラー画像処理を行っていませんが全体的にブルーが印象的に仕上がっています。一方、2枚目は水郷の朝もやの中で撮った写真で、色が抑えめに仕上がっています。
 
ロッドのカーブを美しく表現するためには、釣り人の斜め後から撮るのがベストです。真後ろや真横からのショットでは、一般的に大きなカーブを表現するのが難しくなってしまいます。また、釣り人の立ち姿も重要です。写真のモデルは地鶏オヤジさんですが、いつもやり取りの時の立ち姿が綺麗なので、ロッドのカーブと調和していると思います。

 

  

 

ロッドのカーブを撮ろうとする時は、カメラを縦に構えておく必要があります。できれば連続撮影モードが望ましいのですが、この2枚は1枚撮りで決めたショットです。カメラの縦持ちをするときには、角度が曲がらないように注意しなければ行けません。つま先から穂先まですべて構図に入れることに集中するあまり、カメラが傾いて撮影してしまうことがありがちです。釣りの写真の場合は水平線が構図に入ることが多いので、私はこれを水準器代わりに使ってカメラの角度を設定しています。
 
最後に安全上の注意点をひとつ。鯉とのやりとりの最中にフックが外れ、錘ごと後に飛んで来る場合があります。撮影の際はこうしたことも十分想定してポジション取りをして下さい。

(つづく) 
掲載日2014年4月6日
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