<< PREV  |  MENU  |  NEXT >>

第68回 2024/09/26-27 霞ヶ浦

参加者2名:並継のこぶちゃん、miO
第68回オフ会を霞ヶ浦で開催しました。参加者は並継のこぶちゃんとmiOの2名。今年は天候が不安定なため、例年の2〜3泊の釣行から1泊釣行に急遽日程を変更しました。夜は料理長こぶちゃんの超豪華鍋料理でお腹を満たします。そしてその夜、こぶちゃんのセンサーが反応。湖底を這うようなアオとの格闘を堪能しました。

 
2週間前から天気予報が気になりますが、オフ会の日は基本的に雨予報。日々予報が更新されると傘マークが消えたり付いたりの繰り返し。南海上の低気圧が台風となり、とても気になります。それでも幸い初日だけは天気が良さそうな気配です。
 
前日になり、「一晩の勝負になりそうですね〜」とこぶちゃんと連絡しつつ釣行の準備。
 
そしていよいよ当日、いつものようにこぶちゃんは朝早く現地到着。そして私はお昼前に到着しました。風は穏やかで空はどこまでも澄み渡っています。ふたりともこの秋最初の釣行です。久々にフィールドで取り出したタックルをセット。「当たりますように・・・」
 
いつも最終日に撮る記念写真は、今回初日にしました。明日は早朝から雨のようです。三脚にカメラをセットして何枚も撮りましたが、陽が低いためどれも眩しい表情です。陽が傾くのがずいぶん早くなった気がします。
 

 
暗くなる少し前から料理長こぶちゃんが炭火をおこして鍋の準備。鶏をじっくり煮込んでスープをとるところから始まります。野菜に鶏肉2種類、ホタテ、松茸、カニ等々・・・それもそのはず。鍋料理の食材のほかに、3日目の夕食として仕込んだ焼き物の食材も一気に投入。料理長は「闇鍋!」と言いますが、こんな闇鍋なら大歓迎です。
 

 
鍋に集中していると、突然こぶちゃんのセンサーが反応!「そら来た!!」駆け寄ると穂先は反応なし。「魚が寄って来ただけかな?」とそのまま放置。3番の竿でした。この直後から風がやや強まり、穏やかだった湖面が波立ちます。護岸に当たりゴボゴボとした音が、今夜の当たりを予言してくれるように聞こえます。
 
ふたりであれこれと語りながら時間をかけて鍋をつつき、虫の声は騒々しく私たちを包みます。水郷の夜はこの時期がもっとも過ごしやすく感じます。
 
お腹が膨らんで眠くなってきたので、早めに車に戻ることにしました。こぶちゃんの発信機と受信機を1台ずつ受け取ります。発信機は私が当たりがあった時にヘルプを要請するために、そして受信機はこぶちゃんが当たった時に私がヘルプできるように。
 
そしてついにこぶちゃんから受け取った受信機が役立つ時が来ました。時刻は0時前。竿はさっき反応があった3番です。急いで駆け寄ると、こぶちゃんがやり取りを始めています。「乗った?」と聞くと「アオ!!」という返事。こぶちゃんのタモを取り、気をつけて護岸を降りていきます。ヘッドライトで湖面を照らし状況を見守ります。最初にアオが顔を見せた時、「ちっちゃいな!」とこぶちゃん。「いやいや、結構でかいよ!」と私。そうです、水中では比較対象がないので実際よりも小さく見えるのです。
 
時折激しくラインを引き出すアオ。両手で竿を持って必死でキープするこぶちゃん。リールを巻いては引き出される攻防が続きます。3段のタモの柄を目一杯伸ばしてスタンバイ。湖底を這うような重量感から徐々に浮き上がり、口先をほんの少し水面から出させて、それ以上でも以下でもないラインテンションを維持することが確実に取り込むコツです。それでも時折激しく潜り込みます。
 
後にこぶちゃんはこう語っています。
「やり取りの最中、魚影は小さく見えたがなかなかのファイトで、愛竿のしなりと久々に聞く糸なりを十分に楽しませてくれた。」
 
根気強いやり取りがしばらく続き、こぶちゃんの疲れが見え始めた頃、ゆっくりとアオが水面に横たわり、構えたタモに吸い込まれました。「やったー!」
タモに入ったままラインを外し、ハリスだけ残します。これで竿を痛める心配から解放。そして二人で全力でタモを持ち上げてマットにランディング。
「でかい、でかい!」
 

 
アンフッキングしてタモから出したところで写真撮影。夜間撮影は難しいので、多めに撮っておきます。その間、最高の笑みがこぼれるこぶちゃんです。精魂尽きたアオは、マットでおとなしくしています。いい子、いい子・・・
 

 
十分に撮影し終えて、マットに乗せたまま護岸の縁に移動。なるべく水面近くでリリース。アオは一瞬の迷いもなくスーッと泳ぎ去りました。
 

 

以下、こぶちゃんの言葉です。
「二人でマットに引き上げた時、激闘の余韻に浸りながらアオのその大きさにただただ満足感に浸っていた。この瞬間のためにアオを追いかけている。還暦を過ぎた今、アオ釣りは単独では来れない。年に何回と来れる釣りでもない。またMCFのみんなと釣りに来る日を楽しみにしています。」
 
私の方はというと、汗をかいたのと興奮がつづいているのとで、車に帰っても目が冴えています。ウチワであおぎながら、三日月をずーっと眺めていました。
 
いつの間にか寝入って夜明け前の5時。心配した雨はまだ降り出していません。早速車から這い出して撤収を開始しました。降り出してから撤収すると、車の中がびしょびしょになります。帰宅後もタックルを乾燥させるのが大変。
まもなく陽が上り、こぶちゃんも撤収を開始しました。
 
今回のオフ会は一晩限りの勝負でしたが、こぶちゃんの1本で大満足。
都合が悪く参加できなかったメンバーも、次回は是非宜しくお願いします。こんなアオとのやりとりを楽しむことができます。

 
 

(レポート:miO)
<< PREV  |  MENU  |  NEXT >>