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竿掛け工房 / 第1工房:アングルからピトンへ
鯉釣りをはじめた頃は誰でもそうですが、釣具屋さんで竿掛けを購入しますよね。そう、あの鉄アングルの端っこにU字型、中央に輪が付いた黒いあれですよ!たしか800円くらいで買えたかな?私も長い間あの鉄アングルのお世話になっていましたが、特に大きな不自由を感じることもなく過ごしてきました。
 
そんなある日、ぼらひでさんから使わなくなったステンレスアングルを6本も貰っちゃいました。壊れたところは一つもなく一生モンの丈夫な竿立てです。何でも、スピニングリール用に作ったらベイトリールにタックル変更した時に使えなくなったとか。私はそのころスピニング派だったので、喜んで貰ったのでした。
 
ある日霞ヶ浦で釣りをしていると、ぼらひでさんが「ねえねえ、スピニング用ピトンヘッドを3つ売りたい人がいるんだけど、miOさん買わない?」 当時はそれほどピトンにしたいとも思っていなかったんですが、値段を聞いて結構安かったので思わず「買う、買う…」 スピニング用ピトンといえば、移動釣具の有本さんのところで売っているあのピトンです。売主はC-FriendsのKUMさん。そういえば、かつてC-FriendsのHPのタックルコーナーに写真が載っていたピトンでした。3個ゆずってもらうことにしたものの、さて足はどうしたものか・・・「それだったら作ってくれるとこ教えるよ」とは山羊さんの弁。

 

さっそく次の週末に、教えてもらった市内の製作所に行き、ヘッドに合った足を作ってもらったのでした。当時はとにかく丈夫に作ろうと思い、できあがってきたのが下の写真の足です。六角ムクのステンレス棒にφ10ミリの丸棒をL型に曲げた回転止めをアルゴン溶接で付けました。これはもう半永久的に使えるものができたと、とてもうれしかったのを覚えています。この嬉しさが後の竿掛け作りの序論だった事は言うまでもありません。
 

さて、いよいよピトンを携えて実釣に向かいます。何度か通っているうちに、いろいろ気付く事が出てきました。まずはこのピトンの足が非常に重い事です。担ぎ込みをするわけでもなく、車横付けのお気楽釣行ですから、重さなんてどうでも良いようなもんですが、怠け者の私にとってはこの重さは受け入れがたい!
 
次にピトンの足をハンマーを使って打ちこんで、やれやれと思ってヘッドを付け、さらにロッドを載せたら「あらっ」ちょっとピトンが左を向いています。これは隣と近くなってしまうので、ちょっとだけ直そう・・・ って、そのちょっとが直せなーい。ヘッドと足の連結部は風で首振りしないように四角にしてあるので、結局ロッドを下して足を抜いて、ちょっとずれたとこにさし直しになってしまいました。やれやれと思いながらやっと釣り開始。この段階までくるとさすがに丈夫なつくりなので安定感は抜群にいい!
 
さて釣りも終わって道具を車に仕舞いこむとき、やっぱりこのピトン足のL型回転止めがじゃまー!あまり大きな車じゃないから、収納性が悪いタックルは私にとっては×。でも回転止めとしてはヒレ式よりもいいみたいだし・・・
 
ところでヘッドの方はといいますと、さすがに洗練されたヘッドで、軽量かつ合理的な機構で◎でした。そうか・・・このヘッドはステンレス角パイプを使ってこんなに軽くて丈夫なのか・・・ miOの眠っていた製作意欲がメラメラと燃え上がったのでした。
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