普段私が愛用しているカメラはデジタルビデオカメラです。これは言うまでもなく、ビデオ撮影と写真撮影の両方が可能で、光学ズーム10倍のレンズが搭載されています。高性能でコンパクトなデジカメが次々に発売されるのでそろそろ購入しようかと考えていますが、コンパクトデジカメではズーム倍率が小さいこと、そしてバッテリーが比較的短時間でなくなってしまうことなどがあって、今だにデジタルビデオカメラを使いつづけています。同行者にヒットしたときや、決定的な瞬間をビデオにおさめることも可能ですから、一台ニ役のコストパフォーマンスの高いカメラです。フィッシングベストのポケットにも入ってしまうのですが、重量ではやはりコンパクトデジカメにはかないません。
カメラの話はこれくらいにして、まず鯉の検寸写真の撮り方からお話を始めたいと思います。
検寸台にのせた鯉の写真を撮る際に注意したいのは、まず鯉の口と尾ビレが写真からはみ出さないように注意するは言うまでもありませんが、意外にやってしまう失敗が自分の立つ位置のミスです。これはどう言う事かといいますと、写真の中に自分の影やつま先が入ってしまうことがよくあります。これは撮影の時は意外に気が付かず、現像したあとや、自宅のパソコンで確認にした際に初めて気がつくことが多いものです。写真撮影の基本は順光と言って、カメラマンが太陽を背にするように位置して撮影することが常識ですが、検寸写真の撮影に限っては絶対にやってはいけません。検寸台を置く時点からこのことを意識しましょう。またつま先が写真に写らないようにするには、検寸台から離れて立つ以外にありません。離れて立つとやや鯉の腹の方から撮影することになりますので、あまり極端にならないように注意しましょう。デジタルビデオカメラの場合は液晶モニターの角度をかえることができますので、私の場合は検寸台から離れて立ち、両腕を目一杯のばして鯉の真上にカメラを位置させ、液晶モニターを見ながら撮影しています。
掲載した写真は、やや腹側から撮影していることがお分かりでしょうか。この写真よりもさらに腹側から撮影しますと背ビレなども見えなくなり、少し不自然なアングルになってしまう恐れがあります。
また背景ですが、鯉を強調するためには、できるだけ無駄なものを入れないようにした方が無難です。この写真ではシートを敷いていますが、これは鯉が暴れて検寸台から落ちても、鯉を傷つけないように保護するためのものです。小さ目のレジャーシートで十分ですし、ブルーのシートだと写真の見栄えもいいと思います。シートを使わない場合は短い草の上に検寸台を置いて撮影すると写真の見栄えと鯉の保護のためにいいでしょう。間違っても周辺にゴミなどを写さないように注意してください。せっかくの楽しい思い出が台無しになります。