皆さんはどんなリールをお使いですか?スピニングですか?それとも両軸?その選択は釣り人が様々な要素から判断して最善と思われる選択をされているでしょう。正しい答えは一つではなく沢山あるんだと思います。大切なことは竿やラインとのバランスが極端に悪くならない様にセッティングする事じゃないかと私は考えています。私は日頃ナイロン8~10号というラインを使用しておりますのでバス用の8lbなどのラインを結束しようとすると力の加減がうまく出来ずブチブチ切れます。それと同じで硬い竿+パワーあふれるリールにあまりにも細いラインをドラグの調整をせずに使用するとラインブレークが頻繁に起こります。その調整が上手い方を「掛けてからのやり取りが魚に対してやさしい」なんて表現をしますね。残念ながら私はまだその域には達していないので、早くそうなりたいものです。
その1:スピニングリール
さてさて、前置きが長くなりましたが更に前置き(笑)・・・
私の投げ釣りの始まりは、静岡の海でした。今は亡き父の仕事の都合で静岡に住んでいた小学校1~2年生の頃だったと思います。初めてスピニングリールを見たときの感動ったら忘れませんです。キス・イシモチ・カレイ・ワタリガニ(ガザミと言ったと思う?)等を釣って食していました。それ以来スピニング一辺倒、鯉釣りに夢中になるまで両軸リールの事をあまり良く知りませんでした。という訳で鯉釣りを始めたとき使ったリールは当然スピニング、しかも20年前のオリンピック製の年代モノ、サイズも糸の太さもバラバラでした。その後、本屋で見つけた「大ゴイ倶楽部」と山田勲氏の著書「野ゴイ釣り」を教科書にして、魚もそれなりに釣れるようになるとやっぱり良い竿やリールが欲しくなりました。後は察しの通りで上州屋・鯉スペシャル+ダイワ・リーガルZ(X)4550BRT→日進・飛鯉+ダイワ・リーガル4550BRT→マミヤ・巨鯉竿+シマノ・パワーエアロ7000GTとスピニング仕様のタックルを使いました。両軸リール仕様の存在は「大ゴイ倶楽部」の記事でしか見たこと無かったし、当然周りに使っている方は誰もいなかったので当時の選択としてはそれしかなかった訳ですが、その時の困ったことはラインのよじれで竿の穂先を頻繁に折ってしまったことです。特に夜…当時は夢中で怖いものナシでしたから昼夜、家庭も顧みず釣りばかりしていました。夜は注意しているつもりでも投入時に穂先へラインが絡まり昨日もポキッ、今日もポキッってな具合でトラブルが非常に多かったです。その頃は未だポイントも良く分からず遠投したほうが釣れるんだと思い込んでいましたので、余計トラブルも多かったんだと思います。
以下、使ったリールのインプレッションを思い出しながら・・・。
ダイワ製・リーガルZ(X)4550BRT
(現行モデルだが、私が使っていた当時のモノとはちょっと違うみたい???)
初めて買った鯉用のリールです。糸巻量6号200m、当時は6号でもかなり太いと思っていたのでちょうど良かった。BRTクラッチは流れのある荒川ではゴミなどの影響でほとんど使い物にならず、いつも一番強く締めていた。リヤドラグでスプールの交換も容易で使い勝手は良かった。年代モノのリールしか使っていなかった時に購入したモデルだったのでパワーやスプールの回転の滑らかさ等感動した事を覚えている。BRTクラッチは止水域では使いやすいのだろうが荒川の様に非常に流れが速くゴミが多いところでの使い勝手は悪く、はっきり言って必要無いと思った。これが後の2機種を選択する理由になる。
シマノ製・パワーエアロ7000GT
(前モデル・ブルーカラー)
カタログを眺め、当時欲しいと思っていたリールが釣具屋のバーゲンで定価の半値で売っていたので衝動買いしてしまった。が、なんてことは無いカタログ落ち商品だった。気付いた時はすでに遅く最後まで必要な台数(3台)が揃わなかった。
糸巻量は8号が200m、ハンドルも大きく使いやすかったが、スプールと本体の間にわずかな隙間があり、そこに糸が入り込んでしまうことが良くあり注意が必要だった。これはラインの巻き量を若干規定より減らすことでほぼ解決出来た。シマノさんのリールは替えスプールのサイズが各種揃っており、条件によってラインの太さを替えて使用したい場合がよくある方には使い勝手が良いと思う。私もそう考えてシマノさんのリールを買ったが結局スプールを替えて使う機会はあまり無かった(笑)。ドラグのピッチは小さく、ダイヤルを回すとカチッカチッとはいるので使いやすかった。「スピニングリールで鯉釣りをするのでお勧めのリールを教えてくれ!」と聞かれたら迷わず現行のパワーエアロ10000番をお勧めする。使ったこともないので無責任だが、多分間違いないと思う。ちょっと価格が高いのが難点だが、長く使えると思うので大切に使えば必ず元は取れるんじゃないかと思います。
ダイワ製・エンブレムS5000T
(現行モデル)
上記の機種が必要台数買えなかったために使っていた。現在も現役で息のながいモデルとなっている。
糸巻き量は8号200m、ちょっと薄めだが一般的に鯉師が好むといわれているゴールドカラー(笑)で見栄えも良い。比較的安価なので機能さえしっかりしていれば良いという方にはお勧めです。シマノ製のパワーエアロ同様、大型ハンドルを装備してあるしギア比も高いので、私は使いやすかった。ただ、ドラグがイマイチですね。間違いなくちゃんと効きますが、同時期に使用していたシマノ製のものと比べるとダイヤルを回した感じは曖昧です。BRTクラッチ付き4550番と値段は確かそんなに変わらないはずなのでそれを買うならばコッチをお勧めします。
ダイワ製・トーナメント-S-T遠投6000
(現行モデル)
行きつけの釣具屋で下取り品を格安で譲ってもらった。鯉関係の雑誌に遠投ができるので良いと書かれていたので一度使ってみたかった。使って見た感想は、ん~やはり基本設計が古いのかなぁというのが、正直なところです。特別、遠投できるともパワーがあるとも思わなかった。糸の巻き上げ音もイマイチだし・・・。デザイン的にはスプールが大きく、ボディが小さい。ハンドルの大きさもバランスが悪い・・・。つまり、見た目が気に入らないのであった。これを愛用している方には非常に申し訳ないが、本心である。新品で買わなくて良かったと心の底から思った。
以上、思い出しながらで申し訳ありませんです。
私は今でも8号のラインを使うことが多いのですが、私がリールを選ぶ時の基準は最低8号200mの糸巻き量があることです。(売ってる糸は200m巻きが多いですから・・・)更にどちらかといえばギア比が高いものが好きです。一生懸命ハンドルを回しているのに何時までたってもラインが巻き取れないリールは勘弁で、自分の感覚の中でハンドルを回しているスピードと糸巻き量が合うものが良いです。そういう感覚的な部分は、ハンドルの大きさやリール本体のカラーや形状などにも影響されると思いますです。もしもボディカラーがパステルカラー(ピンクとか!?笑)の大型リールがあったとしたら何か頼りなさげに感じますよねぇ。同じモデルでダークカラーのボディならパワーがありそうな感じがしませんか?そういうものをすべてひっくるめて私が選ぶスピニングリールのベストワンはシマノ製・パワーエアロでした。今ではスピニングリールを使うことも無くなり今後も使う予定はありませんが、ラインのよじれの問題さえなければ使いやすいと思うし、例えばダンゴつけて70m投げろと言われたら両軸リールよりは簡単(ではないか?70mは・・・)に遠投できると思うし、パワーが両軸に劣るとは全然思わないし、スプールの交換が容易だし、と言う事でスピニングリールの良いところをあげればかなりあります。スピニングリールでも問題なく大物がゲット出来ると思いますよ。おしまい・・・