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2019年5月2日〜4日 壮大な産卵シーン mi○

大型連休の後半、北浦に単独で向かった。昨シーズン以来、北浦鯉の状態を知るために調査捕鯨ならぬ調査釣行を自分に課している。ちなみに昨年のGWは釣果なし。今回は天候に恵まれて心地よいアウトドア生活をおくることができそうで楽しみだ。
 
2日の午後現地到着。思っていた場所には二人組の先客がいたため、その先のカーブを超えて竿を出すことにした。他に宇都宮ナンバーの車が2台停まっていたが面識のない鯉師だった。
 
竿を出した場所は葦原の近くで、北浦では珍しい遠浅の地形。春は鯉が入って来る条件が揃っている。無風だが夕方から湖面一帯に魚の気配がある。中には明らかに鯉のハネも見られる。活性は高いが食いが立つかどうかは過去の苦い経験から一概には言えない。今晩様子をみてみよう。
 

 
夜中に時折大型魚らしいもじりの音がする。その音が何であるかは夜明けとともに明らかとなった。葦原一帯で鯉のはたきが始まっている。日が昇るとともにはたきは激しくなり、浅場で鯉の背鰭が頻繁に見え隠れする。葦から離れた護岸のすぐ足元を見ても、4〜5匹程度で一匹の鯉を追い回す姿が見られる。この時期に北浦で大規模なはたきを見たのは初めてである。はたきが収まった9時頃、一台の軽トラックが停まり降りて来たのは地元の漁師さん。
「いや〜、どこにこれだけ鯉がいたかと思うほど集まっていたなー。昨日まで天気が良くなかったから今朝は凄かった。」
鯉たちの壮大な産卵シーンに立ち会うことができてとても神聖な気分になった。
 

 
昼頃になって風が吹き始め水面が波立ってきた。護岸に少ししぶきが上がり良さげな雰囲気。夕方から夜になって当たることを祈りながら、MCFメンバーに連絡をとって過ごした。
 
夕方の餌交換を済ませて早めの夕食をとる。メニューはレトルトのビーフカレーとスープ。ふと今朝話をした漁師さんが言っていたことを思い出した。「外で食べると何故か家で食べるよりおいしんだよなぁ。」職業漁師さんでもそうなんだ。
 
この夜も時折はたきの音を聴きながら夜を明かした。センサーは一向に鳴ることはない。夜明けを迎えて昨日ほどではないがはたきの音が多くなって来た。ひょっとして今日も当たらないパターンかもしれない。念のため昼まで粘ることにする。
 
車の屋根にナナホシテントウ虫が付いている。周囲をみると所々にいて、さらに広範囲に調べると葦原の一部に群生している箇所があった。テントウ虫も大事な繁殖期のようだ。太陽に照らされナナホシの模様がとても綺麗にみえる。カメラを取り出しマクロ撮影した。帰宅してからの楽しみをゲット。
 

 
お昼は食器を汚さないようにカップラーメンで済ませ、タックルの撤収を開始した。調査釣行の目的は達成できなかったが、稀に見る産卵シーンを見たことが今回の収穫であった。ぼらひでさんから「小型から順番に大型になる」とポジティブなLINEをいただき、将来に期待して帰路に着いた。実はカミサンに「5日まで行ってくる」と伝えて来たため1日早い帰宅。今シーズンの水郷初釣果は次回に持ち越し。
 

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