新鋭振出石鯛
タックルの持ち重りを比較
初版 2020.10.11
古くから、釣り人の間では「竿の持ち重り」という言葉が使われます。
これはご存じの通り、竿の重量と重心位置によって決まる自重モーメントの感じ方を指します。今回は、実際にリールを装着した状態で重心がどこにあるのかを測定してみました。
重量はデジタルスケールで計測し、重心は竿をヒモで吊り下げ、バランスする位置を探して求めています。リールは ABU BG7000HS を使用し、カタログ重量は507gです。
測定結果
結果を図に示します。上段が「小笠原」、下段が「新鋭」です。
• 小笠原:重心は竿尻から890mm、リール込みの重量は1130g
• 新鋭:重心は795mm、重量は1095g
カタログ上では、新鋭は小笠原より80g軽いはずですが、実測では差は35gとなりました。これは、それぞれの竿がカタログ値とやや異なっていたためです。
体感の違い
この結果から、自重モーメントは新鋭のほうが約13%小さいことがわかります。
つまり、新鋭は小笠原に比べて「持ち重り」をあまり感じず、手元での操作が軽く感じられる竿です。
比較から見えてきた新鋭の特徴
ここまで、スペック・外観・太さ・負荷をかけた時のカーブ・持ち重りと、さまざまな角度から新鋭と小笠原を比較してきました。
まとめると、新鋭は次のような特長があります。
- 水郷で扱いやすい5mの長さでありながら、重心が手元寄り
- 負荷がかかると#3節からなめらかに曲がる
- 手元にかかるモーメントが小さく、体力的に優しい
- 穂先のストロークは小笠原と同等以上で柔軟性があり、バラシやランディング・ミスのリスクが低い
これで、フィッシング・ラボ(架空)での事前検討はひと区切りです。
次回はいよいよ、フィールドで実際に新鋭を振ってみた手応えをご報告します。