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左サイドの組立

初版 2019.2.3

洗浄

左サイドのパーツは以下のとおりです。
① Side Plate Left(左サイドプレート)
② Return Spring(リターンスプリング)
③ Ball Bearing(ボールベアリング)
④ Retainer(リテーナ)
⑤ Cast Control Cap(キャストコントロールキャップ)
⑥ Base Washer(ベースワッシャ)
 

左サイドのパーツ

 
CRCがプラスチックに良くないという話を聞くことがありますが、これは主にKURE 5-56のことを指しているようです。5-56は乾燥しないタイプのオイルで、確かにプラスチックとの相性があまり良くありません。以前も述べたように、は乾燥するタイプのパーツクリーナを使っていますので、プラスチック部品にも問題なく使用しています。
 
①左サイドプレート内のプラスチック製ギヤは分解せず、そのまま洗浄します。ギヤの歯に沿って丁寧にブラッシングします。クリック機構のパーツも分解しようと思えばできますが、今回は②リターンスプリングのみを外し、他の部品は組み付けたまま洗浄しています。
 
③ボールベアリングはラバーシール付きのため、内部洗浄が難しい構造です。ここではパーツクリーナを使わず、ティッシュで外周をやさしく拭き取ります。
 
写真では見えませんが、⑤キャストコントロールキャップの内側にはOリングが組み込まれており、ここも丁寧に洗浄します。⑥ベースワッシャは同じ形状のものが3枚入っています。洗浄時に順番を気にする必要はありません。
 

潤滑と組立

 

左サイドプレート完成

 
クリック機構のパーツとプラスチック製ギヤには、綿棒を使ってグリスを薄く塗布します。その後、②リターンスプリングを組み付けます。このスプリングはリール内部でもっとも強い力がかかるパーツですので、飛ばさないように特に注意が必要です。参考までに、はスプリングの片端を引っ掛けて指で押さえ、もう一方をマイナス精密ドライバーで押し込むようにして組み込んでいます。
 
③ボールベアリングの両面には、それぞれ1滴ずつオイルを差します。ラバーシールがあるため内部に浸透しにくいことがありますが、少し時間をおいてからベアリングを回転させ、余分なオイルをティッシュで拭き取ります。
 
①左サイドプレートを裏返し、③ボールベアリングを収めて④リテーナ(C型スナップリング)で固定します。④は外れやすいため、組み立て時には飛ばさないよう十分注意してください。
 
⑤キャストコントロールキャップはメカニカルブレーキ調整用のパーツで、内部オイルの漏れを防ぐOリングが入っています。このOリングには、摩耗防止のため薄くオイルを塗っておきます。⑥ベースワッシャは1枚ずつオイルを塗布し、重ねて⑤キャップ内に収めて締め付けます。
 

左サイド組立完成

 
最後に①左サイドプレートをメインフレームに取り付け、3本のネジを均等に締めて左サイドの組み立てが完了です。なお私は、ネジの汚れを軽く拭き取る程度にとどめ、あえて油分を残した状態で組み付けています。完全に脱脂するよりも、わずかに油分が残っていたほうが、締め付け時に適切な軸力が得られやすいと感じています。


 
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