Laboratory

釣りの研究室
HOME | Lab | ROD | 振出石鯛竿はロッド・コムの一択
新鋭振出石鯛

振出石鯛竿はロッド•コムの一択

初版 2020.9.13

水郷の釣りでは、20年ものあいだ、同じ竿を使い続けてきました。ダイワの振出小笠原525MHというモデルで、にとっては信頼の相棒でした。ところが昨シーズン、ちょっとした不注意から穂先を折ってしまいました。1本減ったところで釣りそのものに支障はないのですが、念のためメーカーに修理の可否を問い合わせてみたところ、すでに対応できないとのこと。
 
そのときふと思いました。「これは神様が“そろそろ新しい竿にしなさい”と仰っているのかもしれない」と——。自分勝手な前向き思考ですが、長く釣りを楽しんでいると、こうしたきっかけもまた大切なものに思えてきます。
 

気になっていたあの竿

新たな竿の候補は、以前から気になっていたロッド・コムの「新鋭振出石鯛」シリーズ。とはいえ、実のところ今現在、振出タイプの石鯛竿を販売しているのはこのメーカーくらいで、選択肢はほぼ一択です。
 
難点は、実物を手に取って見ることができない点。そこそこの価格帯でありながら、いわば“カタログを頼りに購入する”という、少々ギャンブル的な側面もあります。ただ、救いだったのは、ロッド・コムがかつての名ブランド「ダイコー」の石鯛竿を製造していたという実績があること。しかも、今でも多くの元ダイコー社員が竿作りに携わっているという話です。
 
安心材料にはなるものの、調子がわからない不安は残ります。カタログを読み込んであれこれと想像を巡らせましたが、やはり紙の上では限界があります。
 
以下に、カタログスペックを整理してみました。参考までに、これまで使っていた小笠原の数値も併記しています。
 

  新鋭振出
石鯛540MH
新鋭振出
石鯛520MH
新鋭振出
石鯛500MH
新鋭振出
石鯛450MH
振出小笠原
525MH
全長 (m) 5.4 5.2 5.0 4.5 5.25
継数 (本) 5 5 4 5
仕舞寸法 (cm) 130 126 121  132 131
自重 (g) 590 540 510 445 580
先端 (mm) 1.8 1.8 1.8 1.8 1.7
元径 (mm) 26.1 26.1 26.1 24.7 23.5
錘負荷 (号) 15 - 40 15 - 40   15 - 40  15 - 40 20 -30
カーボン率 (%) 99 99  99 99  99

 

竿選びの決め手

昨シーズン、大型アオウオとのやり取りの中で、体力の衰えを実感する場面がありました。年齢を考えると、少しでも軽く、短めの竿の方が扱いやすいのではないかと考えたのです。
 
しかし、水郷の釣りは、護岸の上から道路越しに竿を出すことが多く、あまり短い竿だと届かない場面が出てくることも。実際、4mクラスの竿では不便を感じた経験が何度かありました。
 
そこで最終的に選んだのが「新鋭振出石鯛500MH」。実用性と扱いやすさのバランスを重視し、このモデルを3本購入することにしました。
 

 

ダイコーの竿の記憶

釣り仲間は、かつてダイコー製の石鯛竿をアオウオ用に使っていた人が多く、「剛竿」という印象が根強く残っています。
 
もダイコーの「フルフィールド石鯛」や「名礁石鯛410」を、鯉釣り用として河川で使っていた時期がありました。いずれの竿も、しっかりとした腰の強さを備えており、安心感のある作りでした。
今回選んだ新鋭振出石鯛が、これまで使っていた小笠原よりも軟らかめであることが少し気になりますが、さて実際の調子はいかがなものでしょうか。
 

注文から納品まで

今回の注文は、長年お世話になっている「釣具の銭屋」さんにお願いしました。2019年12月、タモの網を張り替えるために店を訪れたとき、ロッド・コムのポスターが貼られていたのを覚えていて、どこか心に残っていたのです。
 
年が明けて2020年初頭、メールで納期と価格を尋ねたところ、「在庫があれば数日で納品可能」とのこと。価格も良心的で、すぐにでも注文したい気持ちになりましたが、その時は事情があって一旦保留とし、「半年ほど後に改めてお願いします」と伝えました。
 
そして8月上旬、再度納期を確認したところ、「メーカー在庫切れなので、8月末までお待ちください」との返答。幸いにも8月は毎年釣りを休む時期ですので、としては何の問題もなく、すぐに代金を振り込み、正式に注文しました。
 

待つ楽しみ

新しいタックルを注文して、到着を待つ——この“待つ時間のわくわく感”を味わうのは、実に久しぶりのことです。いくつになっても、この感覚は嬉しいものですね。竿が届く日を思い浮かべながら、次の釣行に思いを馳せています。