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釣りの研究室
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釣り場の選定

初版 2003.11.16

水郷地帯において、魚が回遊してきやすい場所には、いくつかの共通した特徴があります。ここでは、そうした「魚の通り道」になりやすい条件について、ご紹介してみたいと思います。


 

テトラ地帯

 
利根川をはじめとした大規模な河川では、護岸にテトラポッドが入っている区域が各所に見られます。こうしたテトラの隙間には、小魚やエビなどのエサが豊富に潜んでおり、それを目当てに魚が寄ってきます。まさに格好の餌場といえるでしょう。
ただし、写真をご覧いただいてもわかるとおり、足場が非常に悪く、滑落などの危険が伴います。安全第一でお願いします。比較的攻めやすいのは、テトラ帯の上流側または下流側の端となる場所です。足場の安全性と、取り込みのしやすさを考慮したポイント選びが、無理のない釣行につながります。
なお、テトラ帯では沖へ遠投するよりも、テトラ際に“置く”ようなイメージで仕掛けをセットするのが効果的です。このひと工夫が、釣果に大きく影響します。


 

舟溜まり

 
北浦や霞ヶ浦には、舟溜まりが数多く点在しています。舟が頻繁に出入りする“舟道”の底は深く掘られており、鯉にとって魅力的なポイントのひとつです。
写真は舟道に向けて竿を出している様子ですが、右手に見えるのは舟道沿いに設置された蛇籠です。言うまでもなく舟の往来がありますので、道糸が引っ掛からないよう、落とし錘を使ってラインを水底に沈めておく必要があります。
餌を打つ際に気をつけたいのは、舟道が泥底である場合、かけ上がりの上に少しずらして打ち込むこと。また、蛇籠の内側や突端、さらには蛇籠から出た先など、条件を少しずつ変えて攻めることで、アタリが出る確率を高めることができます。


 

水門

 
水門は水の動きがある上に、正面の水底が深く掘られていることが多く、鯉釣りにおいては定番ともいえる好ポイントです。加えて、水門の周辺に障害物があれば、鯉が回遊してくる可能性がさらに高まります。
平坦な場所にポツンとある水門より、カーブや変化のある地形に設けられた水門の方が、釣果に結びつくことが多いように思います。写真の水門も、カーブに位置しているタイプです。
狙いどころとしては、水門正面の深場よりも、両サイドの底がごつごつしたエリアに仕掛けを投入するのが定石です。舟溜まりに近いタイプの水門では、やはり舟の出入りに注意し、ラインが舟に干渉しないよう細心の配慮が求められます。


 

乱杭地帯

 
霞ヶ浦や北浦では、漁師の方が打ち込んだ「乱杭」が各所に見られます。この乱杭周辺は、鯉が好んで寄りつく一級ポイントといってよいでしょう。
もちろん、杭のすぐ近くを狙えば、ヒットした鯉に糸を巻かれてしまうリスクがあるため、敬遠されがちなのも事実です。しかし、まずは“掛けること”を優先するのであれば、積極的に攻めてみる価値は十分にあります。
なお、漁師さんが網を張っている場合には、くれぐれも漁の妨げにならないよう、細心の注意を払ってください。釣り人としてのマナーを大切にしたいものです。