7000CL中古品 (2022年)
中古品を入手・整備
ずいぶん前から、アンバサダーでは7000番以上の大型リールの新品販売がなくなってしまいました。市場から姿を消すと、逆に欲しくなるのが釣り人の性というもので、最近はネットや中古釣具店でときどきチェックするようになっています。
ABU 7000CL BIGGAMEの中古品を購入
そんなある日、目に留まったのが今回ご紹介するリール――ABU 7000CL BIGGAMEです。前のオーナーが海で使用後、2年ほど保管したままだったとのことで、内部にはある程度の腐食が見られましたが、外観は思ったほど悪くなく、価格もリーズナブルだったため購入を決めました。
購入後のチェックと初期整備
ハンドルノブの出っ張り
購入後は、オーバーホールを兼ねて不具合箇所を確認し、可能な部分は自分で修理を進めることにします。
まずハンドルを回して気づいたのが、ハンドルノブの一箇所が手に当たると痛いこと。よく見ると、打痕のような出っ張りがあり、いわゆる「カエリ」が残っています。さっそく、1000番のサンドペーパーで丁寧に削り取り、滑らかに処理しました。
本体の腐食と外観の処置
次に気になったのが、本体の腐食です。
特に目立つのが、レベルワインダーの上にあるバーの部分で、メッキがかなり剥がれ、下地に腐食が進行していました。メッキ修復の良い方法が思い浮かばなかったため、今回は錆落とし剤を使い、パーツクリーナーで洗浄して済ませました。
欠損ネジとスプールの点検
サイドプレートのネジが一本ない
さらに、左サイドプレートを見ると、本来3本あるはずのネジが1本欠けています。該当箇所を確認すると、中に折れたネジが詰まっていました。どうやら前のオーナーが締めすぎて、ネジをねじ切ってしまったようです。無理に取り出すとダメージが出そうなので、ここは現状のままそっとしておくことにしました。
また、スプールの内側をよく観察すると、サイド部分に小さな黒い点状の腐食がいくつか見つかりました。指でなでるとざらつきがあり、明らかにラインへ悪影響を及ぼしそうな状態です。こちらも1000番のサンドペーパーで慎重に磨き上げました。
ブレーキブロックの交換
ブレーキブロックが2個外されている
ハンドルのある右サイドを開けると、遠心力ブレーキが見えてきます。7000シリーズは4ブロック構成ですが、そのうち2個が取り外された状態でした。
新しいブレーキブロックを4個装着
残されたブロックも表面が劣化しているように見えたため、新品のブレーキブロック4個を装着して整備完了です。
ドラグワッシャの不具合と交換
サイズが合わないドラグワッシャ
次に、ドライブギヤの裏側にあるドラグワッシャを確認したところ、サイズの合っていないものをカットして無理に使用していたようです。
左が外したワッシャ 右が新品
トラブルの原因になる恐れがあるため、ここは適正サイズの新品ワッシャに交換しました。今回は純正品ではありませんが、カーボンテックス素材のものを使用し、しっかりと収まりました。
中古リール購入時の注意点
以上のように、中古品ということでそれなりに傷みはあるものの、修理できる範囲はすべて処置しました。
中古リールを購入する際は、外観のきれいさだけでなく、内部の状態やメンテナンスの難易度もある程度覚悟しておく必要があると、あらためて実感しました。