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新鋭振出石鯛 / 第4回 竿のカーブを比較

秋の釣行を前に今回もフッシング・ラボで竿の計測を行います。今回は竿に一定の負荷を掛けた時のカーブを計測しました。竿尻から約40センチまでを台に固定し、40号の錘の負荷を掛けた時と無負荷の時の竿の高さの差分をグラフに示します。無負荷の時を基準にすることで、竿を固定した時の傾きなどの初期誤差と自重変形をキャンセルしています。
 

グラフ内の赤の▲は竿の継ぎ位置を示します。また錘の実測値はフック込みで160グラムでしたが、測定器の最小表示が10グラム単位なので、参考値程度に捉えてください。40号の錘を使ったのは、固定台の高さの制約から穂先が床に着かないようにするための最大限の重量だったためです。
 
二つのカーブを比較すると、小笠原は#2から急に曲が大きくなっています。一方新鋭は、#3から徐々に曲が大きくなり始めていることがわかりますが二本の差は僅かです。実釣よりも遥かに小さな負荷しか掛けていないため差が現れにくい可能性があるものの、前回テーパー率から推測したように、新鋭は小笠原よりも手元寄りからゆったりとしたカーブになるというイメージが実証されました。
 
次に穂先に着目してみます。カーブした状態で穂先の位置が285ミリ違います。小笠原の穂先位置を基準に計算するとこれは6%余りに相当します。単純に考えると同じ負荷なら新鋭の手元にかかるモーメントは約6%小さいことになります。
 
さらに、穂先の位置が新鋭の方がわずかに下になっていますので、実釣時のやりとりのストロークは小笠原と同等からやや大きめになることがわかります。
 

(2020/10/4)
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