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Fishing Photographer / 4th shot フィールドで集合写真を撮る

今回は釣り場で撮る集合写真についてお話します。
釣り場でなくても集合写真を撮る機会は時々あると思いますので、まずは集合写真全般に共通した注意点からお話します。
 

1.全員の足が入るように撮る

みんなで行った場所を背景に集合写真を撮る場合、背景に気を取られて足元が切れた中途半端なフレーミングは避けなければいけません。あるいは、顔を中心に撮ることに気を取られて足元が切れるパターンもあります。被写体との距離を適正にして、足が入るように撮るのがベストです。
 

2.レンズはワイド側でF値を大きくして撮る

全員にフォーカスが合うようにするためのカメラの設定です。集合写真では真ん中付近の人にフォーカスを合わせた時、両端や一番後の人にもフォーカスが合っていなければなりません。そのためには、焦点深度が深くなるようにレンズを設定します。標準ズームでワイド側の焦点距離にします。さらに絞り優先にしF値を大きく設定します。マニュアル設定できる方はこれ以上の説明は不要なレベルの方と思います。自動設定をする場合は、風景撮影モードを選んで下さい。これでほぼ失敗がありません。
 
次に私が釣り場でさらに注意していることをお話します。
 

3.リラックスした雰囲気を作る

皆の笑顔を引き出すために、シャッターが切れるまでカメラ目線のままでお互い話し続けていた方が良い写真が撮れます。プロのフォトグラファーがモデルさんに話掛けながら撮るあの手法です。ところが、笑顔の大敵が太陽光です。眩しいとしかめっ面になってカメラを睨んだような写真になってしまいます。逆光はさすがに避けるべきですが、顔が多少陰になってでも、皆が眩しくない方向から撮るようにしています。もしも顔が暗くなってしまった場合は、画像処理でシャドウを少し明るくすることが可能です。
 

4.自動シャッターで3連写を2回撮る

釣りに行った時の集合写真は、自分も写真に入るために三脚は必須です。三脚にセットして自動シャッターをセットするとき、私は3連写の設定をします。これは、1回シャッターを切ると数秒間隔で3回撮影する設定です。人数が多くなる程、誰かが瞬きをして目をつぶって写ってしまう確率が高くなります。その対策として1回のシャッターで3連写をするようにしています。さらにこの設定で2回繰り返し撮る意味は、1回目と2回目とで皆の表情が大きく違うことが多く、より良い写真を後で選べるように2回撮っています。

 

 

 
この2枚の写真はMCF Japanオフ会の集合写真です。どちらも晴天の時の撮影で少し眩しそうにしていますが、笑みが浮かんでいます。集合写真は後々まで皆の思い出になるものなので、少しでも良い状態で撮っておきたいものです。

(つづく) 
掲載日2014年6月15日
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